世界自閉症啓発デー

国連は毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」と定めています。そして、この日から8日までを発達障害啓発週間としていて、各地でシンポジウムやランドマーク(我が国では東京タワー)のブルーライトアップ等の活動が行われています。

自閉症という言葉は知っていても、これについて正しく理解している人は少ないのが実情だと思います。自閉症は発達障害の一種であり、原因は脳機能の障害です。親のしつけや育て方が原因ではありませんし、精神疾患でもありません。

現在の診断分類では、自閉症はアスペルガー症候群とともに「自閉症スペクトラム障害(ASD)」と位置づけられています。ASDの人は、コミュニケーションの能力や他人の心を想像する能力、他人と関係をつくる能力に問題があるとされています。そして、ASDのうち、知的な能力が正常範囲以上で言語発達のおくれがないものがアスペルガー症候群、言語発達におくれがあるものが自閉症です。

自閉症の人は、他人の気持ちや感情を理解し、言葉を適切に用いてコミュニケーションをとるのが苦手なことから、誤解や偏見の対象となりがちです。また、特定の対象に興味が集中したり、ある行動パターンにこだわったりすることから、周囲からは「変わった人」と見られることも少なくありません。一方で、自閉症の人は純粋な心の持ち主であり、言動に裏表がありません。記憶力が抜群であったり、芸術の分野などで才能を発揮する人もいます。

ところで、自閉症を含む発達障害について「発達凸凹(でこぼこ)」と言い換えてはどうかという提案がなされています。発達に障害があるのではなく、発達の順序が他人と異なるだけという考え方に基づくものです。折しも4月1日に施行された障害者差別解消法は「障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現」を目的としています。発達凸凹への言い換えは、この観点からも傾聴に値する見解ではないかと思います。

世界自閉症啓発デー・日本実行委員会公式サイト

発達障害情報・支援センター

自閉症スペクトラム(ASD)の解説(どんぐり発達クリニック)

 

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