家族模様

ステップファミリーという言葉を耳にする機会が増えているように感じています。ステップファミリーとは、子供を連れて再婚することによってできる家庭のこと。現在では結婚の4組に1組が再婚家庭で、ステップファミリーの数も確実に増えていると言われていますが、公の統計がなく、正確な数はわからないそうです。

NHKの連続テレビ小説「まれ」でも、ヒロインが弟子入りしたパティシエの家族がステップファミリーという設定になっています。朝ドラに登場するくらい身近なものになっているということは言えるのでしょう。

親の側は血縁関係がない再婚相手の子供との関係をどう築いていくかで苦心し、子供は子供で、片方の親との別れを経た後に親の再婚相手との関係が始まるわけですから、適応していくのに困難を感じることも多いのではないかと思います。その一方で、社会的な理解は必ずしも進んでおらず、支援体制も不十分なのが実情のようです。

ステップファミリーに限らず、家族のありようが多様化しつつあることを感じる昨今です。以前は新聞報道やテレビニュースでよく見かけた「標準世帯(夫婦と子供2人)」という言葉も、最近はほとんど目にすることがありません。単身世帯が全世帯の3割を占め、夫婦のみの世帯と合わせれば半分以上の家庭に子供がいないのですから、標準世帯という概念が意味を持たなくなるのもやむを得ないところでしょう。

夫婦のあり方も時代の流れと無縁ではいられません。シニア世代で「婚活」をする人が増えているそうですが、めでたくカップル誕生となっても、婚姻届は出さないし、同居もしない事例があると聞きます。考えてみれば、夫婦だからといって、一つ屋根の下で四六時中一緒にいなければいけないわけでもありますまい。平安期までの我が国には通い婚という慣習もありました。これからは、お互いの希望や事情に合わせて、同居と別居を柔軟に使い分ける形態が広まっていくのかもしれません。

 

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