経験「だけ」に頼る怖さ
ある新人行政書士のブログを見ていたら、気になる記述がありました。
ある店に対し、ブログをもっと活用することを提案したといいます。これはよいのですが、さらにアメブロへの移行を促していて、その根拠として、「自分自身の経験からアメブロは検索に強いと感じた」ことを挙げているのです。
アメブロは、その構造上、インデックスされるページ数に制約があり、SEOの観点からは不利というのはよく知られているところです。そのことを知らずに、自身の経験だけから「アメブロは検索に強い」と結論づけているのでしょう。
その店のブログは、独自ドメインの中にワードプレスで構築してあります。しかし、コンテンツは十分ではありません。これからコンテンツを充実させていけば集客に貢献する可能性はあるし、逆にいえば、今の段階でアメブロに移行してもあまり意味はない。提案すべきは、コンテンツを充実させることであって、SEO的に不利なアメブロにわざわざ移行することではない。
自らの経験を理論的に裏づけることなく一般化し、コンサル的な言動をする人がいますが、端から見ていると危なっかしく思えてなりません。経験談はあくまで経験談にとどめておくべきでしょう。