目指すべき方向を見定めることが先決

一昨日、昨日の続きです。

「自分がなりたいと思う行政書士像を描け」と言われても見当がつかない、自分が進むべき道を見つけるヒントを得るためにも開業セミナーを受講したいとお考えになる方がいらっしゃるかもしれません。

売り込む側も心得たもので、そのような方向けにリーズナブルな受講料のセミナーをこの時期に設定したりするわけです。

そういうセミナーを受講するのも選択肢の一つにはなると思います。ただし、この手のセミナーは、より受講料の高い(=利益率の高い)セミナーへ導入する役割を担っていることは頭の隅に置いておくべきでしょう。

そして、自分が目指すべき行政書士像を探す方法はほかに幾らでもあります。実際に開業している行政書士に会って話を聞く方法もありますし、さまざまな書籍からヒントを探る方法もあります。この場合、行政書士にフォーカスして書かれた本だけとは限りません。個人事業主・個人商店向けに書かれた本からヒントを得ることもできます。

しばしば見かけるのが、「まずはとにかく開業して、専門分野は後から決めよう」という考え方です。しかし、広告を打つにしても営業をかけるにしても、対象とする分野や地域を絞り込まないことには効果的に実施することができません。そして、当然ながら、行政書士の看板を掲げれば勝手にお客がやってくるなどということはあり得ません。

行政書士業(他士業もそうですが)は、「とりあえず開業してしまえば何とかなる」という甘い世界ではありません。開業ありきで見切り発車してしまうと、時間だけでなく、資金もむだ遣いする結果になりかねませんから、注意が必要です。

 

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