開業セミナーについて
光塩福祉法務事務所行政書士試験の合格発表が間近に迫っています。合格したら開業に向けて動き出そうとお考えの方もいらっしゃるでしょうし、既に合格を見越して動き出している方もいらっしゃることでしょう。
いわゆる開業セミナーのたぐいがふえているという話を聞きます。確かにそのようにも思えます。名の通った資格予備校も軒並み参入しているようです。
弁護士のように司法修習もなければ、イソ弁のような仕組みもない行政書士の世界。業務の進め方や営業のノウハウをどうやって身につけるかは悩ましい問題です。開業セミナーを受講してみようと考えるのは、ごく自然な発想だと思います。現に、私も受講しました。
ただ、正直なところ、払ったお金に見合う満足が得られたかというと、微妙なところです。少なくとも、「ぜひ受講するといいですよ」と積極的におすすめするつもりはありません。
特に営業のノウハウに関しては、結局のところ、「自分で知恵を絞り、体を動かし、金を使う」しかありません。セミナーでどんなにすばらしいことを教わったとしても、それを実践しなければ１円の売り上げにもつながらないことだけは確かです。そして、ノウハウを仕入れるだけだったら、何も高額なセミナーを受講せずとも、市販されている本から得ることは十分に可能だと思っています。
本をいきなり何冊も買い込む必要はありません。図書館で手当たり次第に借りて読んでみて、「これは」と思えるものだけ買えばいいのですから。いわゆるビジネス本は玉石混淆が甚だしく、石は無数にある一方で、玉は数えるほどしかないのが実態です。
逆に、実務の知識に関しては、良質なセミナーを受講すれば得られるものは大きいと思います。この観点からの一押しは「仕事塾」だったのですが、残念ながら閉講になってしまいました。
今のところ「このセミナーはいいですよ」とおすすめできる情報は持ち合わせていませんが、ひどい日本語しか書けないような人物、不動産専門を標榜しながら「現状回復」とブログに書いて平気な顔をしている行政書士が主宰している開業セミナーは、避けた方がいいでしょうね。
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