認知症を理解するための9大法則・1原則

前記事に続き、8月4日のヒルフェ更新研修時に配付された「公益社団法人認知症の人と家族の会」のパンフレットから、今回は「認知症を理解するための9大法則・1原則」をご紹介します。

これは、会の副代表理事で、川崎幸クリニック院長の杉山孝博医師が考案されたものです。

認知症を理解するための9大法則・1原則

<第1法則 記憶障害に関する法則>
・新しく言ったこと、見たこと、やったことを直後には忘れる(記銘力の低下)
・経験したことそのものを忘れる(全体記憶の障害)
・現在から過去にさかのぼって忘れていく(記憶の逆行性喪失)

<第2法則 症状の出現強度に関する法則>
・相手が身近な人であるほど、症状をより強く出す

<第3法則 自己有利の法則>
・自分にとって不利なことは認めない

<第4法則 まだら症状の法則>
・しっかりした状態と認知症状態が一人の中に混在する

<第5法則 感情残像の法則>
・言ったり、聞いたり、行ったことはすぐ忘れるが、感情は残像のように残る

<第6法則 こだわりの法則>
・ひとつのことにいつまでもこだわり続ける。説得や否定はこだわりを強める

<第7法則 作用・反作用の法則>
・強く対応すると強く反応する。介護者の姿がそのまま本人の心理に反映する

<第8法則 症状の了解可能性に関する法則>
・認知症の症状は、知的機能低下の特性からみれば理解できる

<第9法則 衰弱の進行に関する法則>
・認知症の人の老化は、そうでない人の3倍のスピードで進む

<介護の原則>
・認知症の人がつくる世界を理解し、大切にする。本人が取り繕わなくていい「気配り」をする。

杉山先生の著書をご紹介します。私も読みましたが、認知症についてわかりやすく、具体的に解説されています。おすすめの一冊です。

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