非常上告

11月24日付読売新聞記事より


行政書士の資格がないのに家系図を作成して報酬を得たとして行政書士法違反に問われた北海道内の男性(29)が昨年12月、最高裁で逆転無罪とされたことを受け、検事総長が、共犯とされた元行政書士ら2人への罰金50万円の略式命令を破棄し、無罪とするよう求める「非常上告」を最高裁に申し立てていたことが分かった。来月9日、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)で弁論が開かれる。


例の家系図問題の余波です。主犯が無罪となったからには共犯も無罪ですから、検察庁の今回の措置はやむを得ないでしょう。


ただし、この元行政書士らがやったことは職務上請求書の横流しという恥ずべき行為であったことを忘れるわけにはいきません。


件の男性がしたことは、横流しされた職務上請求書を使った戸籍の収集であり、現行の戸籍法では禁じられている行為です。この男性、無罪判決を受けた後の会見で「また家系図づくりを始めたい」と言っていたようですが、戸籍法の改正により、不正な手段による戸籍の収集は処罰されることはわかっているのでしょうか。


「家系図 行政書士」で検索すると、いわゆる観賞用の家系図作成を手がける行政書士事務所が今でもかなりあるようです。他人のビジネスに口を挟む気はありません。しかし、私自身は手がけるつもりはありませんし、相談を持ち込まれても断ります。

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非常上告” に対して2件のコメントがあります。

  1. SECRET: 0
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    稲吉さん、こんにちは。
    職務上請求書を横流しにしたり、不正使用する行政書士が多いからでしょうか、先日役所に職務上請求書を差し出した際、「依頼者の方と、請求しようとしてる方のご関係は?」ととても細かく聞かれました。
    成年後見の立場を利用して、財産を着服したりする人たちもそうですが、そういったわずかな人たちのせいで士業の信用性が失われてしまうのがとても怖いです。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >行政書士ひかり事務所さん
    私も、職務上請求書を使ったとき、担当者の対応に戸惑ったことがあります。
    最近も司法書士による戸籍の不正請求事件が報じられましたが、こういうことが続くと、さらに制約が厳しくなってしまうかもしれませんね。

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