病院で亡くなると自宅へ帰れない?

1月26日付の日本経済新聞に「川崎、住宅地に遺体保管所」という見出しの記事が掲載されました。川崎市内に遺体保管施設が開業し、周辺住民とトラブルになっているという内容ですが、このことに関しては機会を改めて論ずるとして、本稿で注目したいのは、記事中にあった以下の記述についてです。

「最近は管理規約で遺体の搬入を禁止するマンションが増えている。」

このところ在宅での看取りも増えつつありますが、多くの方は病院で最期を迎えます。そんなとき、一たんは住み慣れた自宅へ帰してあげたいと考えるのは遺族にとって自然な感情です。自宅へ帰ることができれば、その後の葬儀の段取りなどについても落ち着いて考えることができます。

そのような、私に言わせれば当たり前のことを規約で禁止するマンションが増えつつあると知り、非常に驚きました。大抵のマンションのエレベーターは寝台や棺を運べるようになっています。病院で亡くなれば遺体に処置がなされますし、葬祭業者は遺体の保全に細心の注意を払います。マンションに遺体を搬入することによって他の住民に迷惑をかけるような事態が起こることは、まず考えられないといってよいでしょう。

マンションへの遺体搬入に当たり、このような配慮を求める規定はあってもよいと思いますが、一律に禁止するのは行き過ぎですし、公序良俗に反するとさえ私には思えるのですが、皆様はどのようにお考えでしょうか。

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