QOLからQODへ

一昨日、脳梗塞で入院中の実母の様子を見てきました。呼びかけると目は開けますが、こちらを見ることはありません。私のことを認識できているかどうかもわかりません。

主治医と直接話をしたわけではないので、結論めいたことを述べるのは適当ではないかもしれませんが、この先リハビリをして、不完全ながらもコミュニケーションをとれるところまで持っていくのは相当厳しいように感じました。

あるいは、コミュニケーションはとれないまでも、例えば車いすに乗せて外の空気に触れさせるということも難しいかもしれません。

言いかえれば、QOL(quality of life)よりはQOD(quality of death)を視野に入れた療養なり介護を考えるべき段階に差しかかっているように思えます。もっとも、これがどのくらいの期間続くことになるかは、今の段階では予想がつきません。

私は親族後見人なので、このようなこともある意味当然の務めとして考えることができますが、同時に、身寄りのない方の第三者後見をしていてこのような事態に立ち至ったらどうだろうかということも考えます。

成年後見人には医療行為に関する同意権はなく、医師から治療について同意を求められたとしても、判断すること自体を拒まなければならない立場にあります。しかし、建前論だけではどうにもならない場面もあるわけで、現下の状況は図らずも、そのようなときに自分だったらどう振る舞うかをシミュレーションしておく場にもなっています。

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