初めて買う楽器
私の場合、結果的に1年で楽器を買い換えることになりました。
先日まで使っていた鈴木の「72番」は、初心者・入門者向けの定番と言われている楽器です。ただ、私が持っていた個体は、長い間使われずに放置されていたものだったそうなので、楽器の状態としてはあまりよくなかったのかもしれません。
今回の経験を通じて感じたのは、初めての弦楽器は「よく鳴るもの」にした方がよさそうだということです。
レッスンのときにお借りしている楽器は、中国製のそれほど高価なものではないそうですが、よく鳴る楽器で、弾いていて気持ちがいいのですね。習い始めのころはボウイングも安定せず、力強い音がなかなか出せませんから、ある意味、楽器の力を借りて「よい音」を体験することも必要なのかなと。
その観点からいうと、御茶ノ水の下倉楽器で試奏したチェコ製のチェロ(J.J.Dvorak #104)は、4本の弦のバランスがよく、なかなかによく鳴る楽器でもありましたから、初めて買う楽器としてはよいのかもしれません。価格も、手工量産の新品チェロとしてはリーズナブルです(それでもバイオリンに比べれば十分高いですが‥‥)。