敬語は難しい。しかし、使いこなせなければ一人前とは言えない

このブログをごらんいただいている方は既にご存じだと思いますが、私の前職は速記者で、この仕事を25年間やってきました。なので、他人のブログを読んでいても、用法などが違っていたりすると、気になって仕方がない。敬語もまたしかりです。

少々乱暴な仕分けをしてしまえば、おおむね40代以上の同業者は、ほぼ適切に敬語を使っていらっしゃる。一方、30代以下の同業者には、敬語の使い方がきちんとできていない事例が散見されます。特に目立つのが、親族に関する表現が不適切なケースです。

さすがに自分の両親のことを「お父さん」「お母さん」と書く人はほとんどいませんが、祖父母を「おじいちゃん」「おばあちゃん」と表現したり、配偶者の両親を「お義父さん」「お義母さん」と書いている人は結構います。

「おじいちゃんに米寿のお祝いを差し上げました」とか「お義母さんからいただいた開業のお祝いです」という書き方をよく見かけます。言うまでもなく、これらは「祖父に米寿祝いの品を贈りました」「義母からもらった開業祝いです」と表現すべきものです。

このように表現したくなる気持ちは理解できます。そもそも敬語というのは、自分から見て距離のある相手に対して使うものです。祖父母は年齢的に距離のある存在ですし、配偶者の両親はもともと他人だったのですから、特に若い人が「祖父母」「義父母」という言葉を用いることに抵抗を感じるのは、ある意味、無理からぬことかもしれません。

しかし、親族に対して敬語(尊敬表現)を用いることは、相対的にブログの読者を低く見ることにほかなりませんから、やはり避けるべきです。ブログが単なる日記とか備忘録という位置づけであるならともかく、集客のツールとして活用するのであれば、このあたりのことにも十分留意すべきでしょう。

優良顧客(候補)には礼儀正しい人が多い。礼儀正しい人というのは、他人の礼儀作法もさりげなくチェックしているものなのです。敬語がきちんと使えるかどうかは、その人の信頼度をはかるバロメーターにもなり得ますから、おろそかにはできません。

 

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