葬儀に参列して思ったこと

私が所属する教会で、古くからの教会員が相次いで亡くなられました。きょうの午前、そのうちのお一方の葬儀に参列してきたのですが、牧師の説教の中で、病院で亡くなられた後、ご家族の希望で自宅へお帰りになったという話が紹介されました。

在宅での看取りも増えつつありますが、今なお多くの方が病院で最期を迎えます。そのようなとき、住み慣れた自宅へ帰してあげたいと考えるのは遺族にとって自然な感情です。自宅へ帰ることができれば、その後の葬儀の段取りなどについても落ち着いて考えることができるでしょう。

そのような、私に言わせれば当たり前のことを実現できない可能性があることを皆様はご存じでしょうか。管理規約で遺体の搬入を禁止するマンションが少なくないというのです。

大抵のマンションのエレベーターは寝台や棺を運べるようになっています。病院で亡くなれば遺体に処置がなされますし、葬祭業者は遺体の保全に細心の注意を払います。マンションに遺体を搬入することによって他の住民に迷惑をかけるような事態が起こることは、まず考えられないといってよいでしょう。

遺体の搬入に当たっては事前に管理会社・管理人に連絡する、朝夕のエレベーター混雑時は避ける等のルールはあってしかるべきですが、一律に禁止するのは行き過ぎですし、公序良俗に反するとさえ私には思えます。

私たちは多死社会へ足を踏み入れつつあります。死をいたずらにタブー視せず、むしろ身近なものとして受け入れていく必要性を感じています。介護保険が導入されたときに「介護の社会化」ということが盛んに言われましたが、これからは「葬送の社会化」が求められるようになるかもしれません。

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