後見開始後の預金口座の扱い
光塩福祉法務事務所成年後見人がついた後の本人名義の預金口座の扱いについては、金融機関によって対応が異なります。
実母が口座を開設していた地方銀行では、以下のような扱いとなりました。
○口座名義人に異動はなし（本人名義のまま）。ただし、入出金伝票等に記入するときは、「被後見人△△△△ 成年後見人××××」という形になる。
○本人名義のキャッシュカードは使えなくなる。後見人用に新たにキャッシュカードを発行することは可能。
○出金は口座開設支店のみ取り扱い可能（他の支店で引き出すことはできない）。自動振り込み・引き落としは継続可能。
出金は口座開設支店に限定されるという点は、実務上、かなり不便なところです。この説明を受けたとき、「これでは半ば凍結されたも同然だな」という感想を持ちました。
被後見人の預金をどの金融機関で管理するかについては、当該金融機関の取り扱いを確認した上で、慎重に検討する必要がありそうです。
入出金に特段の制限がなく、支店やＡＴＭの数も多いゆうちょ銀行を利用することは、無難な選択と言えるかもしれません。
