年金をめぐる二つの数字~58.6%と95%

「国民年金の納付率が過去最低を更新した」と報じられています。


58.6%という数字が出ています。これだけを見ると、公的年金制度は空洞化が進み、破綻寸前のようにも思えてきます。


しかし、これは第1号被保険者内での納付率です。第2号、第3号を含めた公的年金全体で見れば、未納者は5%ほどです。


では、公的年金は安泰かというと、決してそうではない。高齢化の進展と労働力人口の減少により、現行の賦課方式(世代間扶養)は、遠くない将来に行き詰まりを迎えそうです。


基礎年金の財源を全額消費税に求めることにして高齢者にも応分の負担を求める(当然、税率10%では間に合いません)、賦課方式をやめて積立方式に切り替えるといった抜本的な見直しは避けられないでしょう。


公的年金の実像は、58.6%と95%の間にあります。どちらか一方にとらわれすぎると、判断を誤ります。


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