聞き捨てならない
「通りすがりの行政書士」という匿名ブログがあります。まともに相手にする必要もないものなのですが、最近の投稿が看過できない内容だったので、あえて本稿で取り上げることにしました。
記事は以下のとおりです。
行政書士を選ぶ際の注意点
2016-08-18 20:04:29NEW !
テーマ:行政書士この記事は、行政書士に何らかの業務を依頼しなければならなくなった行政書士以外の方向けの記事です。
選んではいけない行政書士とは
1 セミナーなどの講師の実績があるという行政書士
理由は、単純です。行政書士は、多くの方が行政書士という肩書きしかありません。それ以外の箔付けの為に内輪で講師などをやっているのです。2 司法試験を目指していましたという行政書士
理由は、単純です。皆さんが求める許認可は全て行政側との調整能力なのです。争いを求めているのではないのです。中途半端な法律知識で争うような行政書士に頼まないほうが良いでしょう。
また、多くの方が会社への勤務経験もほとんどない人が多いです。3 ブログやフェイスブックなどSNSを良くやっている行政書士
このような人たちは、情報漏洩の可能性が高いので要注意です。SNSは、情報漏洩の可能性が一番高いのです。いくら注意してやってもゼロではありません。少なくとも上記のような行政書士に頼むとハズレの可能性は高いので要注意です。
もちろん、上記のことをやっていない行政書士に頼んでもハズレはあります。
じっくり選びましょう。
以上、個人的見解でした。
このブロガーは、司法試験を目指していた行政書士は「中途半端な法律知識で争う」ものだと思い込んでいるようです。しかし、私が知る法科大学院卒の同業の方々は、行政を相手に無用な喧嘩をふっかけるような振る舞いとは無縁ですし、中途半端でない、きちんとした知識を持っておられます。
以前の投稿でも述べたことですが、彼らは法科大学院でしっかり勉強してきており、法律的素養を身につけていることに加えて、勉強すること、努力すること自体が習慣化しています。これは大きなアドバンテージです。
勤務経験がない人が多いのは確かでしょうが、それが大きな不利になるとも思えません。試行錯誤をしながら経験を重ねていけば克服できることです。要はPDCAをきちんと回せるかどうかの問題なので、大事なのは経験の長さではなく、経験をどう生かすかという姿勢です。
そして、この記事で最も気に入らないのは、他人のことを批判しておきながら(しかも匿名で)、「個人的見解でした」と逃げを打っていることです。このような卑怯者が実際に行政書士として活動しているのだとしたら、実に嘆かわしいことです。
リタイア後の安心に~ニッセイ長寿生存保険(低解約返戻金型)「Gran Age(グランエイジ)」のご紹介